皆さん、こんにちは。今日の関東地方は雲一つない快晴の空となっております。幾分西風の強い爽やかな一日と成りそうです。

本日ご紹介する画像は、おとめ座に在る電波銀河M87でございます。おとめ座銀河団の中核をなす質量中心の一つでもあり、M87中心に大量質量の65億倍もの質量を持つ超大質量ブラックホールが在ることで知られております。


M87銀河.2021.04.08.WebⅦ

M87電波銀河を中心に多くの銀河が集中しております。右上にはみんなが大好きなマルカリアンチェーンも写っております。この画像の中にはざっと5~60個が写っております。スーッと宇宙区間に吸い込まれそうです。


1918年にヒーバー・ダウスト・カーチスはこの銀河の中心から延びる宇宙ジェットを発見しました。私の画像では写っていませんが、大口径の望遠鏡であれば可視光でも確認することが出来るそうです。


opo0020a

1947年におとめ座の領域に強い電波源が発見され、「おとめ座A」と命名されました。この電波源の正体は、発見当初よりM87と同定できると予想されていました。M87の中心には超大質量ブラックホールが存在しており、電波源の正体はこのブラックホールに由来する活動銀河核であると考えられております。

次に紹介する画像がM87の中心部に在る巨大ブラックホールを直接撮影した画像であります。
                                           (EHT Collaboration)
20190410-eht-fig (2)

ブラックホール本体は超大質量の65億Mo、事象の地平面の大きさが直径約400億KMである事が推測されております。びっくりぽんですね!

<撮影日時>
2021年04月08日 24時01分24秒から
露出5分×16枚 σクリッピング  IDAS LPS-D1フィルター使用
総露出80分  
若干のトリミングあり  
<撮影機材>
タカハシFSQ-106ED+645RD 
焦点距離380mm (F3.6)
Central DS ASTRO 6D ISO1600
ビクセンSXP赤道儀にて
タカハシGT-40+Lodestar X2 
PHD2にてオートガイド
ステライメージ8にて画像処理
Photoshop CS6にて調整
FratAidoProにてフラット補正
<撮影場所>