皆さん、こんにちは。今日の関東地方は、北西の風が強く吹く快晴の空となっております。東北地方から北海道では吹雪いている所も多く、特に宮城県及び福島県では東日本大震災の余震の影響もあると思いますので、くれぐれもご注意頂きたいと思います。

私の行った観測場では多くの方々がこの天体に望遠鏡の筒を向けておりました。(笑)その天体の名前はおおいぬ座にあるミルクポット星雲です。

このミルクポット星雲は、淡いリング状の星雲でOⅢの輝線で発光しており冷却CCDのOⅢフィルターを使えばバッチリ写るのですが、私のようなデジイチで撮影する者にとっては難物であります。

皆さん色々なナローバンドフィルターを駆使して撮影されておりますが、私は星雲の主要4輝線であるHα・Hβ・OⅢ・SⅡ付近の波長域のみを透過させるアイダスのNB1フィルターを使用しております。

今回は2回目で前回はビクセンR200SS+EXPHで撮影しましたが、今回はタカハシFSQ-106ED+645RDのシステムで撮影してみました。

今回は私が作品にしたかったトリミング拡大した画像を紹介させて頂きたいと思います。前回はNB1フィルターだけでしたので全体的に星の色までもが緑色ぽかったですが、今回は通常の光害カットフィルターでのLPS-D1フィルターを駆使して撮影しましたので、より自然色に近い色で作品化することが出来ました。

ミルクポット星雲.2021.02.06.拡大.WebⅦ


次にトリミング無しのミルクポット星雲付近の画像となります。やはりフルサイズの380mmではちょっと画画が広すぎますね!

ミルクポット星雲.2021.02.06.トリミング無し.WebⅧ


<撮影日時>
2021年02月06日 21時32分24秒から
露出5分×16枚 IDAS LPS-D1 露出5分×16枚 IDAS NB1フィルター使用
総露出160分  
相当のトリミングあり
<撮影機材>
タカハシFSQ-106ED+645RD 
焦点距離380mm (F3.6)
Central DS ASTRO 6D ISO1600
ビクセンSXP赤道儀にて
タカハシGT-40+Lodestar X2 
PHD2にてオートガイド
ステライメージ8にて画像処理
Photoshop CS6にて調整
FratAidoProにてフラット補正
<撮影場所>