皆さん、おはようございます。埼玉県北部は、快晴の朝を迎えております。先ほど真っ赤な太陽が昇って参りました。

もう嫌に成っちゃいますが、最高気温が34~35度くらいの残暑が暫く続いてしまいそうです。9月8日に運良く観測出来た西村彗星(C/2023 P1)は、9月17日に近日点と呼ばれる太陽への最接近点に達します。

太陽から約0.23天文単位の至近距離になります。この時西村彗星は肉眼で見える3等級まで明るく成りますが、太陽から12°しか離れていないので、観測は極めて難しくなります。

おとめ座で日没後に明るく成った西村彗星を撮影するには、極軸を合わせる事から始まるので赤道儀は予め据え付けて置く必要があるでしょうね!

2006年のマックノート彗星(C/2006 P1)のような盛大な尾が見えたらと思うとわくわくしますね!

本日ご紹介する画像は、先日ブログでご紹介したタカハシε-160EDで撮影した西村彗星を再処理致しました。

前回ご紹介した画像はメトカーフコンポジット(σクリッピング)で処理しましたので、ちょこっと切れ味が無い画像でしたので、今回は加算でコンポジットしてみました。

幾分シャープな西村彗星(C/2023 P1)に成ったかと自己満足しておりますが、如何でしょうか?

西村彗星.2023.09.08.星の家.WebⅦ


彗星撮影家のこめたさんの情報によると9日の朝に見られた赤っぽいイオンテイルはナトリウムの尾と言う指摘がGerald Rhemannからあったそうです。

さて夕方の空に盛大な西村彗星が観測出来るでしょうか?今から楽しみです。



<撮影日時>
2023年09月08日 28時01分24秒から
露出20秒×10枚コンポジット 彗星核コンポジット(加算)
若干のトリミング あり
<撮影機材>
タカハシ ε-160ED 焦点距離530mm (F3.3)
ニコン ASTRO D850 ISO6400  LPS-D1フィルター使用
ビクセンAXD赤道儀にて
タカハシGT-40+Lodestar X2
PHD2にてオートガイド
ステライメージ  9 にて画像処理 
PixInsight Photoshop CS6にて調整
FratAidoProにてフラット補正
<撮影場所>